整形外科で治療を受けている患者さんから、
「食事でできることはありますか?」とよく質問をいただきます。
実は、骨や筋肉を元気にするためには栄養の力がとても大切です。
ここでは、回復を助ける基本の栄養ポイントをご紹介します。

1.骨や筋肉の材料「たんぱく質」
骨折や手術の後、体を修復するためには「材料」が必要です。
その材料になるのがたんぱく質です。
・肉・魚・卵・豆腐・牛乳などに豊富
毎食「手のひらサイズ」を目安にしましょう。
2.骨を強くする「カルシウム」と「ビタミンD」
骨の回復や骨粗鬆症予防に欠かせません。
・カルシウム:牛乳、ヨーグルト、小魚、チーズ
・ビタミンD:鮭、いわし、しいたけ、しめじ
牛乳コップ1杯で、1日に必要なカルシウムの約3分の1がとれます。

3.傷の治りを助ける「ビタミンCと亜鉛」
手術後やけがの回復をサポートします。
・ビタミンC:みかん、いちご、ブロッコリー、ピーマン
・亜鉛:かき、肉、魚
野菜や果物を食卓に1品プラスするのがおすすめです。


入院中や手術後は、食欲が落ちることもあります。そんな時は…
・少しずつでも抜くよりも食べる
・ヨーグルト、プリン、スープなど口当たりの良いものを選ぶ
・補食(おやつ)として、牛乳やバナナを取り入れる
★ポイント★
整形外科の患者さんに大切なのは…
・たんぱく質(体を治す材料)
・カルシウムとビタミンD(骨を強くする)
・ビタミンC・亜鉛(傷の治りを助ける)
まずは毎日の食事に取り入れやすく、効果が分かりやすい
卵や豆腐を1品プラスしてみましょう♪

★☆三愛病院 栄養課☆★
